梅干しを作る人々 その2~明石スミエさんの場合

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能古島でご主人、息子さん夫婦とともに柑橘農家を営むスミエさん。島特産のニューサンマーオレンジをはじめ、甘夏、オレンジ、ビワなど、年間を通じて、年間を通じて果物が実っています。だからいつでも大忙し。島の外にお嫁に行った娘さんもちょくちょく訪れてはお手伝いをしているのだとか。

 

―スミエさんちの梅干しは食べやすいと評判だそうですね。

 

そうかね。うちの梅干しは氷砂糖をね、最後にぱらぱらっと振ると。別に甘くはならない。昔、お父さんとの新婚旅行で佐賀の姫島に行ったとよ。その時に泊まった民宿の朝食に出た梅干しがおいしくてね。民宿のおばあちゃんから習ったとよ。それから何十年になるかね、もう50年になるかいな。ずっと毎年漬けています。味噌もそう。お嫁に来てからずっと作っとうと。

 

―梅は家で採れるんですか?

 

梅の木はあるばってん、売るほどはないっちゃ。ウチ用やけん、何にもせん。無農薬よ。梅味噌とかは青梅で、梅干し用には熟した状態で採って作る。普通は店で青い状態で採ったのを買ってきて黄色くなるまで待つけど、家にあると、できるだけ熟してから収穫できる。そのほうがおいしい。

 

梅がたくさん採れる年は10キロくらいは漬けるし、あまり取れなかったら、漬ける量もそれだけ。去年は梅の出来がよくなくて、作れなかったわ。いっぱい出来た年は販売したりはする。

 

梅は収穫したら、一晩水に漬けて、なり口のヘタとって、漬けて。少しだったら果実酒のビンで、たくさんあればカメとかも使うけど。

 

塩漬けしてから、うーん、どのくらい置くかねえ。シソも庭にあるけん、シソの出来具合で、シソが出来てたら入れる。色づきも年によって違うっちゃね。取れた分だけ入れて、シソが育たなかった年は入れない。おととしはシソの色づきが悪くて、でも、翌年はシソがたくさん採れたから、翌年にシソだけ追加して、色がよくなったわ。風味はちがっとうじゃないかいな。

 

シソは庭に生えてるのを出来たところから採ってくると。採った後も、種になるまでほたってるけん、勝手に生えるとよ。これもウチ用やけん、何もせん。

 

土用干しも適当に干すだけっちゃね。

 

―梅干しは毎日食べますか?

 

おじいちゃんは朝ごはんに毎日食べてるね、あとは、孫がどうかしたら梅干しのおにぎり食べるくらい。梅干しはおじいちゃん用だね。私は好きじゃないからあんまり食べないね。

 

うちは梅の木があるから作るっちゃけど、作るのが好きじゃないね。

好きなら大量に作るばってん、こればっかりは好きじゃないとダメね。食べるの好きでも作るのむかんって人もいるし、作るのが好きでも食べるのは好かんって人もいるね。

 

―梅干し以外にも梅で何か作りますか?

 

梅味噌は作るね。梅1キロに白味噌1キロ、砂糖700g、酢を少々。ビンに入れて、時々混ぜて、しばらく置いたら冷蔵庫で保存。何でも合うよ。ちょっと食べてみて。

 

ほかにもね、うちで採れた柑橘でポン酢も作るし、あ、味見してね。あれ、ぽん酢はどこだったかいな。はい、どうぞ。

ハリハリ漬けもキムチも作るし、ほら、全部ノートに書いてあるとよ。かしわご飯にサンダーアーギーにらっきょ漬け。採れたてのらっきょを漬けるとおいしいとよ。お皿あったかいな、らっきょも食べて。歯応えがいいでしょ。

あ、梅の話だったね。

 【明石さんちの梅干し】

少しだけ氷砂糖を使用するため、まろやかな味で食べやすい!酸っぱ過ぎなくて、ついつい手が伸びます。不揃いな大きさも、お家で採れた梅を使っているからこそ。それぞれ食感が違うのがいいのです。明石スミエさん

 

【明石さんちの梅干しの作り方メモ】

分量)

梅2キロ

ホワイトリカー1合

塩250g

氷砂糖 適量

シソ 採れただけ

 

作り方)

1)梅を洗って、一晩水に漬ける。

 

2)ヘタを取る。

 

3)ポリ容器を用意して、梅にホワイトリカーをまぶして、塩を入れる。

 

4)最後に氷砂糖をぱらぱらと振る。

 

5)1ヶ月ほど置いてから、塩もみしたシソを入れる。「塩の量は適当よ」

 

6)梅雨明けしたら、ザルに広げて土用干し。夜もそのまま出しっぱなしで干す。

 柑橘スミエさんちの柑橘いろいろ。どれもとってもおいしいです。

【2013年3月取材】