2020/06/08
追熟について
梅ちゃんは摘んだ後も、熟していきます。
梅を漬ける、梅干しを作るといっても、
実はやり方は千差万別。
それはもういろんなやり方があるんですけど、
梅干研究所では、摘んだ後、買ってきた後、しばらく置いて、
黄色くなるまでしっかり熟してから、
漬けることをおすすめしています。
熟してから漬けると、皮は柔らか、果肉はふんわり、香りも高い、
とっても素晴らしい梅干しができ上がるからです。
だから、買ってきたら、ビニール袋からは出して、
段ボール、紙袋、ざるなどに広げ、室内常温にしばらく置きます。
まだ洗わないでね。
これを「追熟」と呼びます。
追熟に必要な日数はその時の梅の状態によるので、何日置くのがベスト!とは
はっきり言えません。
でも、緑がかった感じが黄色くなって、香りも強くなってきた頃合いが漬け時です。
こんな緑色だったものが…
↓
輝くような黄色になります。
黄色くなると、香りもすごく強くなります。
甘い桃のような香りが家中に広がって、それはそれは至福の時です。
これがまさに漬けるベストなタイミングです。
ただし…
注意点その1)
梅酒・梅シロップ用と表示されている梅(5月下旬頃から出回る)はかなり青いうちに収穫しているので、置いておいても黄色くなりません。
6月上旬頃から出回る梅干し用と表示されたものをお求めください。
出回り時期は地域によっても、年によっても異なりますので、目安としておいてくださいませ。
注意点その2)
梅の種類によっては、摘んですぐ、買ってすぐ漬けることが推奨されている場合もあります。
その場合は、表示に従ってくださいませ。
注意点その3)
一度冷蔵保存したものを、室温で追熟させると、急激に熟すので、傷んでしまうことがよくあります。
冷蔵庫に入れておいたものを追熟する場合は、こまめに様子を見て、早めに漬けることをおすすめします。
また、宅配便等で送ってもらい、それを追熟させる場合は、クール便ではなく、常温便がおすすめです。
梅しごとの楽しみのひとつが追熟期間です。
待ってるのが楽しいって、すごくいいと思う。