作成者別アーカイブ: オガワトキコ

【観察日記】梅干しになるまでの変化

*7/27 シソを入れたことについて追記しました。

 

漬けた梅ちゃんがどんな風に梅干しになっていくのか、のレポートです。

 

【材料】

(福岡県新宮町産) 1625g 

(海の精) 292g(塩分18%)

焼酎(玄米焼酎) 大さじ1

 

梅は副所長たかこが収穫したもの!我らが「じゃがいも村」の梅ちゃんです。

 

梅の重さが中途半端な数字なのは、たくさんあった一部を使ったから。

塩分量も、別にきちんと量らなくて、ざっくりした感じで作っても全く問題ないよ。

ただ、作った梅干しの塩分濃度がはっきりわかると、それが自分好みかどうか、

翌年はどうやって作ろうか、という目安になるので、量っておくと、後も楽しい、

という感じです。

焼酎はカビ防止のために入れます。

あと、梅酢が出やすくなるという効果もあるよ。

 

ガラス瓶は4Lのものを使用。2kgくらいなら余裕で入ります。

 

*塩の溶け具合など、変化の様子は梅の状況、気温などによっても変わるので、

変化のスピードはまちまちです。

変化の仕方もそれぞれなので、

こんな風に変化するんだな〜くらいに考えていただけたら!

 

【漬け込み当日】

ガラス瓶に塩が張り付いていてなんだかよくわからない(笑)

これは、梅に塩、焼酎を入れた後、全体を馴染ませるために、

瓶を転がしたからであります。

漬け込んで1週間は毎日1回はゴロゴロするといいよ!

 

【漬け込み翌日】

2日目。

梅の色がちょっと黄色っぽくというか茶色っぽくというか、

生の梅から色が変化。

梅から水分が出てきて、全体がしっとり、梅ちゃんも濡れた感じになってます。

この水分が梅酢と呼ばれるもの。無色透明の液体です。

ゴロゴロころがして、この梅酢を全体に馴染ませてあげる感じ。

塩もだいぶ溶けては来てるけど、まだ溶け残りがだいぶあります。

白い矢印は、ここまで梅酢が出てますよ〜の場所です。

 

【漬け込み翌々日】

3日目。

梅酢がだいぶ増えてます。塩もかなり溶けてきた感じ。
前日よりも、梅がつぶれてきた感じもあるかな。

梅干しの気配が近づいてきたかも!

 

【4日目】

さらに梅酢が増えて、梅もだいぶしんなりした感じ。

塩はほとんど溶けて、底のほうに少しあるくらい。

とってもいい感じで、梅ちゃんもとってもかわいいです。

 

【5日目】

梅酢の量はほんの少し増えたかな、ほとんど変化はないかな。

塩は底のほうにまだほんの少しだけ残っています。

くったり感が増したかな、という気もします。

梅ちゃん、毎日ちょっとずつ変化しています!

 

【6日目】

梅酢はちょっと増え、塩はほぼ溶け終わりました。

梅ちゃんもだいぶくったりして、梅干しに近くなってきた感じ。

ここまで来たら、そのまま半年待って完成!ってしてもいいし、

シソを入れたり、土用干ししたりすればもっとおいしくなるよ。

 

シソ入りの梅干しにしたい場合は、シソを入れてOKの時期になりました。

私はシソが入った真っ赤な梅干しが好きなので、いつ入れようかな〜。

福岡の梅なので、福岡のシソにしちゃおうかな。

今年は福岡のシソをちょっと買う予定なんだ〜。

シソはあわてて入れなくてもOK。土用干しをするまでに入れるのがいいけれども、

先に干して、その後にシソを入れてもOKなんだ〜。

気楽にできるのがいいよね。

 

明日以降はたぶんそんなに大きな変化もないだろうから、

毎日更新、ではないかもしれないけれど、

随時更新してまいりまーす。

 

【8日目】

梅酢の量は、このあたりからほとんど変化はなし。

梅はさらにへたっとなって、かさが減った感じ。

一度沈んだ感じになった色も、

またちょっと明るい感じに戻っていくんだよね〜。

ものすごーく微妙な変化ですけど(笑)

ジップロックとかガラス瓶で漬けると、こういう変化が見れるのがいいよね。

梅ちゃんの愛らしさがいつでも見れるってステキ!

もちろん、こんなマニアックな観察日記じゃなくってもさ、

万が一カビ!とかって時も気付きやすいし。

 

【11日目】

梅酢の量はほとんど変わっていないんだけど、梅がどんどんくったりしてきて、かさが減っているので、梅酢に浸かっている梅が増えた感じ。

7月上旬くらいかな、副所長たかこが福岡のシソを送ってくれるので、

梅もシソも福岡産で揃えちゃおうと思います。

 

別にこれは揃える必要はないよ〜。単なる趣味の世界です。

同じ産地同士って仲良しな感じかな〜みたいな。

なんとなく、体質(梅質!?シソ質?)が合いそうな。

 

【約2ヶ月後】

だいぶくったりとした感じ、柔らかそうな感じに変化しています。

さて、シソを入れるぞー!

赤ジソは、

北九州市門司区で農家をされている柴崎さんが育てているもの。

副所長たかこに送ってもらったよ!

「芳香うらじそ」という品種で、

表は緑色、裏が赤紫色、とっても爽やかな香りが広がります。

元気いっぱいのシソちゃんです。

梅に赤ジソを加えた状態。

梅酢が赤く染まっています。

【シソを入れた翌日】

すこーしずつ染まってきた感じ。

【シソを入れた翌々日】

赤く染まった梅ちゃんも増えてきた!

 

【シソを入れて1週間後】

だいぶ染まったよ!!

雨が続いているけれど、カラリと晴れたら干す予定です。

梅雨明けが楽しみです。

減塩の梅干しも楽しい!

がっつり塩を効かせた梅干しが大好きだけれど、

減塩の梅干しは料理に使いやすいな〜と思う今日この頃。

 

塩分3%の梅干しはそのまま食べると塩辛さはほとんど感じないけれども、

冷蔵庫で保管していることもあって、

梅ちゃんのフレッシュな香りがしっかり残っているのです。

色も鮮やかでとってもキレイ。

 

これを麺つゆに入れたり、

お魚を煮たり、野菜などと和えたりするのに使うと、とーってもいい感じ。

梅干しの塩分が少ない分、調味料を減らすとかあんまり考えなくていいし、

梅のフルーティな風味も加わって、とってもおいしく仕上がります。

 

塩分3%くらいの減塩になると、

作る時も保管も冷蔵庫を活用するので、

ずっと常温で保管できる梅干しとはちょっと違うけれども、

手作り調味料、みたいな感覚で作ってみてもいいのかも、とも思います。

 

毎年の梅干し作り講座では、

トキコが講師の場合は、5%以上の好みの塩分濃度で作ってもらっているのだけれど、

皆様が選ばれるのは、12%以上が多いです。18%の方も多いよ。

来年から、超減塩と12%以上の梅干し2種類作ってみるのもいいかな〜などと考え中。

 

梅を使った楽しみがもっと広がりそうな気がしてきた!

色々やってみますのでお楽しみに!

 

 

北九州 TUMUGI様のシソ講座が終了しました!

7月18日は、北九州のカフェ TUMUGI様でのシソ漬け講座でした。

講師は副所長たかこ。

6月の講座で漬け込んだ梅ちゃんをご持参いただき、シソ漬け作業♪

北九州市門司区の農家さん、柴崎さんが育てている無農薬のシソをご用意しました。

「芳香うらじそ」という品種で、表は緑色、裏面が赤紫色なのです。

柴崎さんのシソは香りがすっごくイイ!!

 

前回は梅ちゃんの素晴らしい香りで皆様をお出迎え、

今回はシソちゃんのうっとりするような香りでお出迎え。

梅しごとは良い香りを楽しめるのも素敵なところです。

 

まずは、前回ジップロックで仕込んだ梅ちゃんを、

ガラス瓶に移すところからスタート(希望者のみ)。

洗浄&消毒済みのmyガラス瓶を持参してもらいました。

 

この移す作業、ついこぼしちゃったりすることもあるのよね。

ガラス瓶に入った梅ちゃんが愛らしくて、皆さんテンション↑↑

 

そして、シソの香りに包まれながら、黙々とシソをちぎり、洗って、塩もみ。

こういう作業は皆と一緒にやると不思議とはかどるよね〜〜。

今回は1回だけの塩もみにしてみました。素晴らしい色になったよ。

 

シソの色が梅ちゃんにも染み込んで、真っ赤な梅干しに仕上がる予定。

土用干しもしなくても全然OKだけれど、少しでも干すとぐっと旨味がアップします。

食べ頃は半年後くらいかな〜楽しみですね。

おいしく仕上がりますように! 

ご参加どうもありがとうございました^^

Blessing様の熱いレポ!

6月にとっても楽しく講師をさせてもらった

Blessing様のオンライン「梅干し作り講座」!

 

Blessing大野さんがレポを上げてくださいました。

こちら

インスタはこちら

 

Blessingの大野さんは、普段は天然酵母パンや発酵食などの教室を開催されているのですが、

大野さんが梅干しも大好き!!皆に梅を楽しんでもらいたい!とのことで、

昨年に引き続き、講師として登場させてもらいました。

 

去年に引き続き参加してくださった方もいらっしゃって、

なごやかな雰囲気でスタート!

梅への愛、そしてその魅力を熱く暑く語ってみました。

 

試しに作ってみると見えてくる、梅ちゃんの可愛らしさ。

テキトーに作っても、ちゃーんとおいしくなってくれる、梅ちゃんの懐の深さ。

作る度に、どんどん自分好みの梅干しになっていく、梅ちゃんと築き上げる信頼関係。

 

楽しく作って、おいしくて、しかも身体にもいい、素晴らしすぎる…!!

 

そんな梅ちゃんの素晴らしさを体験してもらえるといいな〜。

来年もまたBlessing様にて講座を開催予定です。

 

来年はリアル講座でできるかな。

皆様にお会いできること、楽しみにしております!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

塩分濃度はどうする?

梅干しを手作りする時に、悩むことのひとつに塩分濃度があります。

どのくらいのしょっぱさで作るのか、ということです。

 

昔ながらのしっかりしょっぱい梅干しであれば18%あたり、

しょっぱ過ぎるよりは、ちょっとマイルドがいいなら15%くらい、

塩気は控えつつ、でも梅干しのおいしさも楽しみたいなら12〜13%あたりかな。

 

塩分濃度を低くすると、確かにカビのリスクは高まるのだけれど、

その分、焼酎などを少々加えることで、カビのリスクはかなり回避できるよ。

 

減塩にしたいなら、3%くらいから作ることができます。

10%以下など、特に塩分濃度が低いものは、冷蔵庫も活用しつつ、

塩と梅、焼酎、シソの材料だけで好みの塩分濃度ができちゃうよ。

 

しょっぱい梅干しだと、

1年、2年、3年と時を重ねるごとに味が熟成していく楽しみがあるし、

しょっぱさ控えめだと、フレッシュなおいしさが味わえるし、

どちらも魅力的。

 

保存食、防災食という面で考えると、常温で何年も保存できる(しかもおいしくなる!)のは、

しょっぱい梅干しだけれど、

仕込んで半年くらいから、おいしく食べられるのは塩分やや控えめタイプかな〜。

 

私はしょっぱい梅干しは大好きだけれど、

塩分控えめで作ったものもいいよね。

 

梅干研究家トキコの作る3%の梅干しはね、しょっぱさはあまりないんだけれども、

梅のフレッシュな香りが残っていて、

そのまま食べてもいいし、

素麺などを食べる時に、めんつゆに入れると、梅の香りと酸味が加わって、本当に素敵な味わい!

あんまり梅干しっぽくないから、梅干しが苦手な方にもいいかも。

梅干しは食べたいけれど、いろんな理由で塩分は控えたい方にもいいかも。

 

自分好みの塩分濃度で自分好みの梅干しが作れちゃう、

そこが手作りの素敵なところだと思ってます。

他にも素敵なところはいっぱいありすぎるんだけれど!