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土用干し(天日干し)について

梅を塩に漬けて、半年待てばできあがり! 

本当に簡単に作れちゃう梅干しですが、

土用干しをしたらもっとおいしくなります。

 

ちなみに…

土用干しをしていないなら「梅干し」とは呼ばないのでは??

という考え方も確かにあるのですが、

塩漬けしただけでも、ちゃーんと梅干しの味で、しかもとってもおいしいので、

梅干研究所では、干してなくても、堂々と「梅干し」と呼んでおります、えっへん。

 

そんな訳で、

無理してしなくてもいいんだけれど、

ちょっとでもしたらおいしくなるよ!というのが土用干しです。

 

【土用干しって何?】

梅を塩漬けした後に、お日様に当てて干すこと。

旨味がアップします。

 

【いつやるのか】

 

塩漬けして、10日後くらいからできます。

夏のうちに行えばOK。

最近は、暦にこだわったりすると晴れてない…なんてこともあるので、

お天気の日にやる、という感覚でいいですよ〜。

カラリと晴れた日、サンサンとお日様が照り付けている日、なんかがとってもおすすめです。

その年にできなかったら、翌年やったっていいよ。気楽にね。

 

【どうやったらいい?】

ご都合に合わせて、無理ない範囲でやってみましょ〜。

 

一番簡単なのは…

ジップロックで漬けたなら、ジップロックのまま、

ガラス瓶で漬けたなら、ガラス瓶のまま、お日様のよく当たる窓辺に置くこと。

1日とかでもいいけれども、1週間くらい置いといたら、もう充分だよ!

 

少し余裕があったら、

 

よく晴れた日に、ジップロックのジップを開けて、ホコリなどが入らないように、軽くヒモか輪ゴムなどで口をしばって、外に置いておく。

ガラス瓶で漬けたなら、ガラス瓶のフタを開けて、キッチンペーパーなどで覆い、

輪ゴムやヒモで止めて、外に置いておく。

梅ちゃんが呼吸できるような感じで空気は入れつつ、

でもホコリなどが入らないようにしたい、そんな感じです。

 

これも1日でもいいし、余裕があれば、昼間の間だけ1週間分のお日様を当てたらOK!

日が暮れたらおうちの中に入れて。

雨の日はお休みしてね。

 

もう少し余裕があれば、

ザルに広げて干したら、もう最高!

 

ザルがなければ、トレーなんかでもいいかも。

金属だと腐食しちゃったりするので、

竹などの天然素材、もしくはプラスチック素材などがいいです。

 

柔らかすぎて、梅の皮が破けそうという場合は、クッキングペーパーを敷いておくといいよ。

 

袋や瓶に入ってる梅酢もお日様に当ててあげてね。

 

半日でも、1日でも干したら、充分に旨味はアップするし、

3日間干したら、もうそれはそれは素晴らしい梅干しになるよ。

 

3日間干す場合は、雨が降ったらお休みで、計3日分のお日様を当てるよ。

 

梅ちゃんはお日様が大好き。気楽に土用干しをしてみてね。

 

夜通し干すとか、夜露に当てるとか、途中で梅酢に漬けてからまた干すとか、

歴史の中にはいろんな方法が残っております。

気が向いたらやってみて、気に入ったら、自分のやり方として取り入れる、そんな感じで

ゆるっとやるのがいいんじゃないかな、と考えております。

 

【土用干し後、梅酢に戻すのか、戻さないのか、問題】

土用干しが終わった後、梅酢に戻したほうがいいのか、戻さないほうがいいのか、というも、

気になる問題ですが、こちらも好みです。

梅干研究所所長は両方作ってますが、梅酢に戻すほうが好きかな〜。でも戻してないのも食べたくなる時があるし、うーん、どっちもおいしい(笑)

 

梅酢に戻すと…ふっくら柔らかな仕上がりになります。

赤ジソを入れている場合は、色づきもとってもよくなります。

一度梅を干してから戻すことで、よりよく色づきます。

梅が硬めの場合も、梅酢に戻すことで柔らかくなります。

 

梅酢に戻さないと…濃縮した旨味が楽しめる仕上がりになります。

歯応えがやや残る感じですが、ふんわりした柔らかさはちゃんと残ります。

 

どちらにしても、土用干し後は、少なくとも2〜3ヶ月は置いて、それから食べ始めましょう。

食べてみて、まだ塩辛いようなら、もう数ヶ月置いて、それからお試しを!

TUMUGIさんでの講座!(北九州)

6/27(土)は、福岡・北九州市のカフェ、TUMUGIさんでの梅干し作り講座でした。

講師は副所長たかこ。

 

とっても広くて、爽やかな空気がたっぷり入るTUMUGIさんの店内にて、

ゆったりと少人数制の講座を行いました。

 

今回の梅ちゃんは、群馬県のはるな山麓農cafeさんから、はるばるやってきました。

自然栽培でのびのび育った梅ちゃんは、

いい感じに熟して、

とっても愛らしい美人さんとなって、エネルギッシュな魅力を振りまき、

香りも素晴らしく、参加者の皆さんもびっくりされてました。

 

地元では「漬け梅」と呼ばれている品種だそうで、梅干し作りに向いているんですって!

 

とっても丁寧に作業される参加者の皆様。

ジップロックに入った仕込んだ梅ちゃんを、大事そうにお持ち帰りされました。

きっと可愛がられることでしょう!

 

 

7月には、今回の参加者様向けにシソ講座も予定してます。

みんなの梅ちゃんがどんな感じになってるかな〜。

皆様との再会も、皆様の梅ちゃんとの再会も楽しみにしているたかこでした!

 

 

 

 

 

追記あり)オンライン講座終了しました!

今年は、Zoomを使って、初めてのオンライン講座に挑戦しました。

 

梅は、講座当日が頃合いの熟し具合になるようにお送りして、

テキストなどももちろんお送りして。

当日は皆で一斉に漬け込み!

もちろん、後でゆっくり漬けたいという方は講座受講だけでもOK。

 

とっても簡単でとっても気楽、

でも、参加者さんがそれぞれ自分好みの梅干しを作ってもらいたいなと

思っているので、こうやるとこんな風になるよ〜、という梅ちゃんの仕組みも

じっくり説明しました。アツいよ!笑

 

リアルの講座とはひと味違うけれど、

講座当日まで梅がだんだん熟している様子や素晴らしい香りを楽しんだり、

おうちでリラックスしながら、ちびっこものびのびと一緒に漬けることができたり、

オンライン講座のいい点もたくさんあるよね、なんて思う今年の梅シーズンです!

 

【今年は下記でオンライン講座を開催してます】

醸カフェ(東京・西荻窪)

店主の品田さんも毎年梅干しを作られてます。

天然酵母パンBlessing(埼玉・戸田)

こちらの記事も。

発酵食を愛する主宰の大野さんも梅干しのトリコ!

 

 

 

 

 

 

【レシピ】あんずで梅干し風!

梅の季節はまだまだ続いておりますが、

あんずも見かけるようになりました。

あんずのシーズンは短いからね〜、見つけたら、即買い、がいいかもです。

さて!

あんずを漬け込んで、梅干し風に仕上げることができるのですよ。

詳しくはこちら

梅が手に入らない地域、国にお住まいの方は、あんずで代用されている場合もあるようです。

 

今年、ふと思いたって、あんずに塩を入れて煮てみました。

見た目はジャムっぽい感じ。塩はあんずの重さに対して10%分入れました。

 

味はすっきりした酸味が際立って、なかなかに梅干しっぽい感じ。

あんずそのものの味わいにもよるとは思うけれど、

あんずを塩漬けした梅干し風よりも酸味が強く、爽やかな香りもあいまって、

とってもおいしい! ご飯に乗っけてもイケる!

 

作ってすぐ食べられるのもいいところかな。

塩漬けしてできあがるまで数ヶ月かかっちゃうから。

 

見た目の色が梅干しっぽくはないのはちょっと難点かも。

ルバーブを煮たものよりも、食感が梅干しに近いかな。

 

作り方、というほどでもなくて、塩で煮るだけなんだけど、

せっかくなので、載せてみました〜。

よかったらお試しを!

 

【材料】

あんず 適宜

塩 あんずの重量の10%分

 

【作り方】

1)あんずの重量を量っておく。

 

2)あんずを洗う。

 

3)果肉をカットして種を取り除く。切れ目を入れて、ひねるようにすると簡単に種が取れるよ。 写真よりも、もっと細かくカットしたほうが煮る時に楽です…。これは、ちょいと、大きすぎたよ〜(汗)。写真の小さい一切れをさらに4分割するくらい。皮もそのまま一緒に煮るよ。

 

4)鍋に果肉を入れて、あんずの重量の10%の塩を振りかける。

5)果肉から水分が出てきたら、火にかけて煮る。

6)果肉が崩れて柔らかくジャムっぽい感じになればOKです。